2010年09月05日

ジャズ名盤20(1950-1969)第三回発表ベスト7[Quiet Kenny]【実は情熱的で軽やかな一枚】

[女王の教室の独り言]
今週も部長の様子があやしい。やはりなにかある。どうも何か思いつめているようだ。私たちの部署はセクハラ対策班でもあるから、いろいろ従業員の心の動きをつかんで適宜話を聞いてあげるのは得意だけど、部長は何で悩んでいるのだろう?

じーと見つめていると急に彼が立ち上がった。



部:あ、ごめん、また原稿書いたから、アップしてくれる。
女:え、ええ、いいけど・・・
部:じゃ、よろしく。

彼はそういうと部屋を出て廊下に消えてしまった。今度こそはっきりと聞かなきゃ。

ということでこれはまた部長からもらった原稿よ!

Quiet Kenny. Kenny Dorham. 1959. Prestige.
Quiet Kenny (Reis)
Quiet Kenny (Reis)

これはスイングジャーナル誌のベスト盤にも選ばれている一枚で、ジャケットのイメージとタイトルからか、物静かな曲をやるアルバムかと思いきや、全然違っていた。むしろ前紹介した、The Art of Balladsのほうが静かな曲が好きな人には向いている。

このアルバムはポールチャンバースのベースやトミーフラナガンのピアノが実に生き生きとケニーをサポートしていて、とても軽快で明るい。

一曲目のLotus blossomのオープニングのベースがなにやらテクノみたいなむよっむよっと面白いが、そこからの切れのいいリズム、アドリブへの突撃、とても静かなケニーという感じではない。炎のケニーだ。

一転して二曲目My idealの穏やかなメロディーはもう何十回でも安心して聞ける。これだけリピートして日曜の午後を部屋で過ごすのもいいかもしれない。

三曲目のBlue Fridayや五曲目のBlue spring shuffleはかなり黒っぽい。こういうブルース調も彼にぴたりとはまっている。

六曲目I had the creaziest dreamや最後の八曲目Mack the knifeは軽快だ。はねるような全体の雰囲気がまるで雨が上がった後の公園をぴっちぴっちちゃぷちゃぷらんらんするような感じだ。

全体に何でも出来て、同じような曲調が二曲ずつ入っていて、バランスがいい。ケニーは何でも出来るオールマイティーなプレイヤーであるというだけでなく、どの曲もケニーらしさがあるし、何よりトランペットを吹ききっている快感がある。

マイルスを聞くとなんか不完全燃焼感がある人にとっては、こちらから聴き始めたほうがいいかもしれない一枚。

[女王の独り言]
ふう、打ち終わったわ!今日もちゃんと書けているじゃない?おかしいわね、ブログがかけなくて悩んでいるんじゃなさそうね。来週こそ彼に何を悩んでいるかちょっと聞いてこなくちゃ。



posted by ロック小僧 at 22:48| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ名盤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。