2010年08月18日

ジャズ名盤20(1950-1970)第三回発表ベスト5[Time Out]【リズムにこだわった変拍子が満載の一枚】

今年も8月15日が過ぎた。どの政治家が自国を敬わないかが如実に分かってしまう悲しい日だ。

それはさておき、女王様は先週「アリルベデルチ、チャオ!」とか言って、どこかに夏休みにでかけてしまった。今は職場の部屋に誰もいない。もともと「法務部兼セクハラ対策班」という少人数の部署だから、にぎやかというわけでもないが、誰もいないとさすがに静かだ。



何かで読んだが、アメリカのエグゼクティブはせいぜい年に四、五日しか休まないらしい。それに対して部下は年休をがっちり使うだけでなく、病欠まで目いっぱい使うらしい。

日本はそこまでは行っていないようにも思うが、しかし、部屋に私一人しかいないから、気分転換にPCのスピーカーで大きくなるだけ大きい音でこのCDをかけてみる。廊下に漏れなきゃサボってるようには聞こえないだろう。というか今日は社内に誰もいない。

Time Out. The Dave Brubeck Quartet. Columbia. 1959.
Time Out
Time Out

うーん、たぶん好き嫌いが分かれるようにも思うんだけど、あまりリズムにうるさくない人はそのまますーと入っていくようなところがあるなあ。

英語のライナーを読むと、ディジー・ガレスピーとか、チャーリー・パーカーとかマイルスの初期の作品とかやはり、リズム的にはジャズのルーツであった軍のマーチから抜け切れなくて、いちに!いちに!という感じなのらしい。

マックスローチ辺りが三拍子のワルツに取り組んだそうだけど、それでもまだ保守的だったそうだ。

そこにデイヴ・ブルーベックのこのアルバムがさっそうと現れ、リズム革命を起こしたそうな。

そう言われると、一曲目Blue Rondo A La Turkの変拍子で前のめりになって倒れそうになる。気にし始めると気になる。そういう意味では超有名な三曲目Take Fiveは実は五拍子だったというのに今頃気が付いた。Time Outというタイトルもリズムからずれているという意味なのだろう。

この気にしはじめると気になるけど、そうでなければ気にならないというのはメロディーの美しさのなせる業だろう。二曲目Strange Meadow Larkの美しいピアノ、アルトサックスの軽やかなワルツの四曲目Three to Get Readyもいい。

変な話、全曲いい。セロニアスモンクやハーヴィーハンコックも変拍子に挑戦した曲は多いが、デイヴほど軽やかに美しく流していく奴はいない。

ただ、前回のLi'l Abnerと一緒で、白人ミュージシャンの緻密さが見える。ベース以外は白人で固めたユニットだ。この辺がおどろおどろしい混沌とした黒人ジャズとは一線を画している。

とはいえ、これまで紹介しなかったのがおかしいほど文句なしに聞き逃してはいけない一枚。

****************
以前、香港のスパゲッティハウスというイタリア料理店に入ると壁紙にユーモアたっぷりな会話が張り紙で書かれていましたが、そこにブルーベックの名前が出ていました。ジャズといえばブルーベックという何かの図式があるんでしょうか?

少しブログの見た目を整理しました。ご覧になってみてください。





posted by ロック小僧 at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ名盤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。