2009年01月09日

ジャズ・フュージョン名盤20(1970-1989)第一回発表ベスト4 [Romantic Warrior]

温泉旅行から戻ってまいりました。ふい〜〜久しぶりにのんびりできたぜ。

温泉から帰る途中、国道沿いのブックオフを何件か見てしまいました。私は行き付けのおいちゃんの店で輸入盤を買うのが本当は好きなんです。私は自慢なんですが、英語が読めるので輸入版のライナーを読むのが好きなんです。日本語版のあの勝手に書いたライナーは嫌いなんです、ハードロック少年だった頃から。

さて、そんな訳で今までブックオフには行ってみようという発想すらなかったのですが、ひょっとして初心者・入門者があれだけジャズを辞めてしまうということは、名盤・迷盤がぞろぞろここに置いてあるのでは、と思って情報収集のつもりで初めてJazzコーナーを見てみました。

いやー、おどろきましたねえ。あるわあるわ、名盤・迷盤のオンパレードです。ワルツ・フォー・デビーが、カインド・オブ・ブルーが、至上の愛が、Cool Struttin'が、

「ほほう、名盤がまるでゴミのようだ…」←今日はこれが言いたかっただけでは?

悲しくなりました。きっと聴く順番さえ間違わなければ、売り飛ばされることもなかった名盤・迷盤たち…ジャズの名盤の情報を一生懸命探して最初に出会ったのがこれら迷盤でもう嫌になっちゃったんでしょうねえ。

横で60歳ぐらいのジャズ通親父が奥さんと二人で嬉しそうにハンク・モブレーというまだ紹介していませんが、有名人のアルバムを手に取りおーあったあった、とニコニコしています。

うーん、複雑な気分だ。ジャズって一体誰のもの?

ということでベスト4の発表です。

Romantic Warrior. Return to Forever. SME Records. 1976.

Romantic Warrior
Romantic Warrior


マイルスのIn a silent wayのセッションに関わりそして巣立っていったアーティストたちはたくさんいますが、ウェザー・リポート同様大成功したのがチックコリア率いるリターン・トゥ・フォーエヴァーです。

普通特にスイングジャーナル誌のランキングなど世間一般での名盤紹介では、「かもめのチック」と呼ばれる一枚目のReturn to Forever
を薦めるんでしょうが、あれは見事な迷盤です。一曲目で「うぎゃあああ」とか「あううおうう」とか、女性の叫びやうめきが聞こえます。それも淡々としたローズピアノのリフの繰り返しに乗って。

知らない友達に、ほら、こりゃ映画「エクソシスト」の音楽だったチューブラーベルズって曲だよっていうと、「えーきも〜い、こ、こわ〜い」といわれるのがオチです。

このRomantic Warriorはそうではありません。アルディメオラとレニーホワイトを入れて、元もとのスタンリークラーク、チックコリアの四人で凄い顔ぶれになった第二期リターントゥフォーエヴァーでの二枚目です。第二期はその後時々再結成しているのを除くと、あとはこの前に出ている「ノーミステリー」というアルバムしかありません。

「ち、ちっとこりあ、すげええんじゃないの?」 ←今日はこれが言いたかっただけでは?

凄いです。飛ばします。走ります。美しいです。複雑です。かっこいいですうう!ディメオラはソロの「白夜の大地」を出して次のエレガント・ジプシーを出す直前でのセッションのようですが、エレガントジプシーでこの後見せるテクニックの全てを既に出し切っています。それにチックコリアのピアノと生ギターで息もつかせぬかけ合いをしたり、凄いですよ!

人間楽器をこんなにかっこよく演奏できるものなのかいな、と思ってしまうほど全員が凄いです。それでいて不思議なケミストリーが出ていてアマゾンでは、これはプログレかと言っているレヴューがありますが、この四人のからみと壮大な構成はプログレでも並ぶバンドはないのでは。ELPにもしアランホールズワースがいたらこんな感じになったかも…

というわけでIn a silent wayの手に汗握る超高速の演奏を一番色濃く引き継いだのがこの第二期のリターン・トゥ・フォーエヴァーなんだろうと思い、ロックファンとしては大満足の一枚です。

その後のディメオラやスタンリークラークのソロアルバムで使われるフレーズがちらちらっと出てくるところも知っていると面白いです。

[スイングジャーナル誌ランク外]
[初心者・入門者へのお勧め度:ロック・クラシックが好きなら超お勧めっす]
posted by ロック小僧 at 01:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャズ名盤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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